初心者にもわかる証券
金利が高ければ、10年間固定金利で預けられる定額郵便貯金の魅力は大きく、かなりの部分は再預入されるだろう。
しかし、95年10月以降は銀行などの固定金利定期預金の期間が自由化され、定額郵便貯金をしのぐ超長期の商品が開発されている可能性があり、かなり多くの資金がそちらへ流れることもありうるだろう。
なお、郵便貯金には一人当り1000万円の預入限度がある。
もし、この預入限度に変更がないとするならば、2000年以降は利息を加えるとこれをオーバーしてしまい、金利状況にかかわらず流出せざるをえないものがかなり大量に発生するはずである。
わが国の金利自由化は、79年の譲渡性預金の取扱開始に始まり、94年の流動性預金金利の自由化によって完了した。
10年余の年月をかけて慎重に進められてきたわけだが、この間銀行経営にとって預金を獲得することの意味は、大きく変化してきている。
では、金利自由化が進むなかで、銀行の預金獲得姿勢はどのように変わってきたのだろうか。
銀行員の仕事というと、まず預金集めを頭に思い浮かべる方が多いのではないだろうか。
事実、現在中堅クラスの行員が銀行に就職した10年以上前には、取引先課は預金の獲得に日々汗を流す一方、支店長の最大の関心事は、支店の預金目標の達成状況であった。
しかし、最近の大手都市銀行の業務計画では預金の獲得は以前のように最優先課題ではなくなってきているようだ。
目標ではなくなった預金集め金利自由化は銀行の預金構造をどう変えたか金利自由化の進展によって、銀行の預金構造がどう預金の位置づけが変わった背景には、この間に進行した金利自由化がある。
規制金利の時代には、預金金利は相対的に低い水準に抑えられていたため、預金をできるだけ多く集め、この資金を貸出に回すことでほぼ自動的に収益の拡大を図ることができた。
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